医療コラム
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上野芝駅、津久野駅ともに徒歩約10分、駐車場13台完備。土曜日も17時まで診療しています。
歯を失った時に補う治療法として入れ歯によるものがあります。
今回は部分的に補う部分入れ歯についてお話しようと思います。
部分入れ歯でもっとも大切なのは設計だと考えています。
専門的には部分入れ歯を考える時には支持・把持・維持という3つの機構を考えます。
この3つの機構は記載した順に大切です。
支持は入れ歯の沈下防止
把持は入れ歯の回転防止と考えて概ね問題ありません。
維持は入れ歯の外れにくさと考えて差し支えありませんが、支持と把持がきちんと設計されていれば、
入れ歯自体の動きが最小限にとどまり、理論上外れにくくなるはずなので、最小限にできる設計です。
支持と把持はもちろん良好に得られるケースもありますが、得にくいケースもあります。
そういう時は入れ歯の金具がかかる歯を被せ物にしてしまい、良好な支持と把持を獲得することもあります。
入れ歯の金具がかかる歯の形を理想的なものにコントロールしようという魂胆です。
ここまで考えると実はなかなか入れ歯というのは奥が深い領域なのです。
入れ歯でお困りの方、お口の中を一度トータルで見直してみると活路が見出せるかもしれません。